らんまん植物図鑑を教材にしてみた その3
らんまん植物図鑑を教材にすると、見たことない植物の雰囲気を、野外写真だけで掴まなければなりません。これが難しいのですが標本や図版と組合わせて何とか乗り越えます。また取り上げる植物の出題順には、規則性や関連性が感じられず、出題予想が立てられません。そのため、毎朝ドキドキしながらドラマを観ています。こうやって、私は半年間続く有用な教材を手に入れたのでした。
興味ある方。この教材を手にしてTwitterにレポートを投稿してみませんか!
ぜひご一緒に!
公式のらんまん植物図鑑に投稿されてる方とTwitterで繋がりたいなぁ#らんまん植物図鑑 #ヒトツバタゴ #植物スケッチ #日記 pic.twitter.com/RYwY6iXn8x
— きんばば (@kinbaba) 2023年5月30日
オススメの本
野に咲く花 山渓ハンディ図鑑
図鑑も色々ありますが「野草を知る安い1冊が欲しい」となると、この本をオススメします。ただ、らんまん教材に対応するには「山に咲く花」「高山に咲く花」も必要になります。
樹に咲く花 山渓ハンディ図鑑
ネットの植物図鑑も充実しているので、写真も豊富なところでオススメします。ただ、こちらも3分冊になっています。さらに、らんまん教材に対応するには園芸植物分が不足しています。
らんまん植物図鑑を教材にしてみた その2
めげずに続けます。
第2話はユキモチソウ、続けてワカキノサクラ、オオバコ、バイカオウレン、ネジバナ、フジツツジ、ヘビイチゴ、ナンバンギセル、キンセイラン、ジョウロウホトトギス、スイフヨウ、ソメイヨシノ、ギンバイソウ、ヤブツバキ。第16話で牧野富太郎の誕生日をお祝いします。
タイトゴメ、ササユリ、ヒゴスミレ、ヒメアジサイ、キヅタ、シナノアキギリ、キツネノカミソリ、ヨコグラツクバネソウ、ヒマワリ、キンチャクサボテン、ゴヨウアケビ、ドクダミ、センリョウ、ヤマモモ、カントウタンポポ、ハマダイコン
ビロードムラサキ、ヒメコウホネ、ボタン、セントウソウ、ミル、シロツメクサ、シハイスミレ、オニフスベ、キイレツチトリモチ、ヒトツバタゴと続きます。>
らんまん植物図鑑を教材にしてみた その1
2023年4月から放送の始まったNHK連続テレビ小説「らんまん」。
日本の植物学の父とされる牧野富太郎をモデルにした物語です。
牧野富太郎がモデルのドラマと知り私は焦ります。
「牧野富太郎がモデルなら植物が次々と出てくる内容になる?」
「取り上げられた植物は一般常識化するはずだから知らないとダメ認定される?」
焦るばかりで予習をせずに迎えた初日の放送。
やっぱりです。
本編で植物に触れるシーンは少ないものの、番組の最後に植物写真と視聴者からのイラストが紹介される構成になっています。全130話とのことなので、これから130種類の植物が紹介されることになるのでしょう。
この130種が一般常識化されることを恐れて、1日1種づつ、調べてスケッチを描くようにしてみます。
で、第1話で取り上げられたのがヤマトグサ。
「牧野富太郎が高知県で発見した日本固有の植物」
「日本の学術雑誌に発表された最初の植物」
とのことなので、初めてを飾るのに相応しい植物と思われます。
ですが、見たことがありません。予習していないことが悔やまれます。Twitterでは「やっぱり」という反応も。
「らんまん植物図鑑」
— 水野由香 (@YukaMizuno2) 2023年4月4日
初日4/3はやはり牧野が命名したヤマトグサかっ!!!
私の自慢のヤマトグサの悩殺PV
見てくれる???
そよそよ~🍃。#らんまん#らんまん植物図鑑#ヤマトグサhttps://t.co/rXiWxrZISD
手持ちの図鑑には、ほとんど情報がなく、ネットで画像検索しますが特徴が分かりにくい。
仕方がないので勝手に脳内で想像して描いたスケッチがこちら。
必死に描いたつもりでしたが問題ありでした。葉の幅がもっと太く、本物はもっとしっかりした姿です。
後日、家族が牧野記念庭園で撮影したものとは似ても似つきません。
出だしからヤラカシました。
土手に野菜をみつける
見知らぬ小さな淡青色の花が土手に咲いています。ワスレナグサより小さく、ハナイバナ、キュウリグサより花が目立ちます。
今まで土手を覆っていたセイバンモロコシがきれいに刈取られて一斉に姿を現したようです。「おまんの、まことの名ぁを知りたい」
ということでgoogleレンズ先生に聞いてみます。
先生即答です。ノヂシャです。名前が分かればこちらのものです。
ノヂシャはヨーロッパ原産の一年草で、ヨーロッパではサラダ用に栽培されています。日本へは明治初年に導入されましたが、あまり普及せず、野生化したものが各地に帰化しています。食用は、普通若い株を株ごと収穫してサラダなどに使います。根元の葉を少し食べてみましたが、葉はやわらかく、やや噛み応えがあり、くせのない甘味を感じます。日本ではあまり流通していませんが、ヨーロッパでは人気の食材で、サラダや付合せとして食べられているようです。google先生に「マーシュ(日本語)」「mâche(フランス語)」「feldsalat(ドイツ語)」「lamb`s lettuce(英語)」と質問すると、ノヂシャ愛に溢れるサイトを紹介してくれます。和名のノヂシャは、野生のチシャ(レタス)の意味からきています。チシャの中でも搔きチシャが奈良時代以前から使われていたようで、8世紀の記録に萵苣(チシャ)の文字が記されているそうです。意外にも古くから馴染みのある野菜のためか、レタスのような葉っぱをもつ野菜は「○○チシャ」と呼ばれることがあるそうです。なので、チシャはキク科の野菜を指す言葉ではありません。ちなみにノヂシャはスイカズラ科でした。
オススメの本
食材図典
日本で口にすることができる食材の解説とカラー写真が入った図典。チシャの件は、この本を参照しました。Ⅱも揃えれば盤石です。新版もあるようですよ。
日本帰化植物写真図鑑
約600種の帰化植物を紹介する図鑑。身近な植物は今や帰化植物抜きでは語れなくなっています。ノジシャもちゃんと載っています。増補改訂版もあります。
野に咲く花増補改訂新版
夢のスケッチ旅行に出かけよう
シュワルツネッガー主演の映画トータル・リコールでは、リコール社が「体験したことのない旅行の記憶」を販売していました。 現実世界では、最近になってZoomやGooglemapを使った仮想旅行が紹介されるようになっています。インドの有名な占い師に占ってもらったり、コロンビアのカラフルな街並みを歩いたり、夢の旅行が体験出来るのです。 リコール社の商品は、SFの世界の話ではなくなったのです。そういえば、このアイディアは、違う形で日本の小説にも出てきます。小川洋子「ことり」では主人公兄弟が空想旅行に出掛け、原田マハ「旅屋おかえり」では主人公が代行する形で依頼主を旅に連れ出しています。こんな楽しそうなこと、マネしてみたくなります。
そこで、私はドイツのメルヘン街道をスケッチ旅行する事にしました。 メルヘン街道は、フランクフルトに近いハーナウから、北ドイツのブレーメンまでを結ぶ観光街道です。テーマはグリム童話で、グリム兄弟が生まれたハーナウを出発地点に、ブレーメンの音楽隊が目指したブレーメンが最終地点になっています。その距離およそ600km!東京から青森に行けちゃいます。実現させるには、お金も時間もかかるハードルの高い旅行にいざ出発です。
旅のお供に選んだのはこちら
旅のお供を揃えたら、直行便のあるフランクフルト空港から、始まりの街ハーナウを目指します。 ハーナウではグリム兄弟像のあるマルクト広場を目指します。‥が、Google mapではストリートビューが出ない!急遽、Google earthをインストールして青いハイライトをタップして現場に立ちます。もう、バタバタでスケッチどころではありません。夜も遅くなったので、初日はこれで終了。
初日の失敗を教訓に、今日からはGoogle earth中心に探索します。Googleカーが、全国津々浦々まで走り回っているのは日本だけなのかな?
次の街シュタイナウではグリム兄弟が子供の頃に住んだ家の跡地をスケッチします。どうも画面越しだと描きにくい。
めげずに次のマールブルグに向かいます。この街は、ストリートビューの青いハイライトがいっぱいあって観光し易い。丘の上のマールブルクブルク城やエリザベート教会を見て回って、坂道を登りまくってスケッチをします。ここで、友だちからlineが来たので、ここぞとばかりにスケッチを送ります。
すると、『これからカフェでお茶orお食事の場面ですね。』との返信が。
しまった!坂道を上り下りするのに夢中で、食事を忘れていました。 そこからは食事を意識するように。
バート・ヴィルドゥンゲンでは、フリードリヒシュタイン城のカフェでお茶をして、温泉付きのホテル内レストランで夕食をとるという、優雅な過ごし方をしてみます。調子に乗って、ここで父に絵はがきを送ります。
すると、『お土産楽しみにしています』との返信が。
そうです!旅行の定番のお土産選びを忘れていました。 そこからは、ショップ巡りもするように。
ショップ巡りをするには、Google earthよりも、Google mapの方が検索し易いことに気付きます。ガイドブックで当たりを付けたら、Google earthで概観を確認、詳細はGoogle mapで、という一連の流れが出来上がってきました。そうなると、目につくものが色々出てきます。ドイツは自転車大国である事に気付き、レンタサイクルを貸りてみたり、ヴェーザー川の観光船で次の街に行ってみたり、どんどん旅慣れてきます。
ゴールのブレーメンは、何でもある大きな街です。ここで、ゆっくりお土産を選んで、人気のレストランで食事をしたら、日本に帰ることにします。
目的にあったいいガイドブックがあって、Googleがあって、話を聞いてくれる優しい友だちや家族いるお陰で、旅行会社に負けない空想旅行が楽しめました。 次はどこに行こうかな。
オススメの本
ガイドブック「グリム童話で旅するドイツ・メルヘン街道」
メルヘン街道の各街の巡り方はもちろん、グリム童話の要約や物語の時代背景の解説付き。このガイドブックに出会えて良かった。
ことり
小川洋子の描く静かな世界。ことりのさえずりが聞こえてきます。
旅屋おかえり
旅することで織り成される人間模様。空想旅行にも話を聞いてくれる優しい人が必要です。
トータルリコール
フィリップ・K・ディックは読んだことはないのですが、『トータルリコール』『ブレードランナー』『マイノリティーリポート』は何回も見た映画です。これを機会に読んでみるかな。
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
今年は1日に1回は絵を描こうと思います。
仕事の先輩が、毎日絵を描いて、更なる高みに向かわれているのを目の当たりにしたり、
FMヨコハマでSAKUちゃんのおじい様が、毎日俳句を書くことを自分に課しているというのを聞いたり、
最近、コピックを手に入れデジ絵にも目覚めた子供の画力が上がっていたり、
友達の通っているジムの看板に「継続は力なり」って書かれていたり、
やるしかないと思う所存であります。
おすすめの本
永沢まことの「ペン一本」で描ける簡単スケッチ講座 (講談社DVD BOOK)
- 作者:永沢 まこと
- メディア: 単行本
- 作者:奥津 国道
- 発売日: 2002/05/24
- メディア: 単行本
2020年冬至の「本星」について
「日の入り後、南西の低空に大注目!」
国立天文台のサイトのキャッチコピーです。暗くなったばかりの南西の空に、土星と木星、ガリレオ衛星が密な状態で観測できました。これは、397年ぶりのことで、次の機会は2080年とのこと。土星と木星は、ほぼ20年ごとに一列に重なって見えるのですが、今回のように重なるのはレアな出来事なのです。思い起こせば、1982年の惑星直列。これもレアな出来事だったはずで、ノストラダムスの大予言に絡めて、当時中学生だった私は同級生と戦々恐々としたものです。ところが、その惑星直列を観測した記憶がない!それもそのはず、地球以外の惑星は、太陽側に分布してしまったため、地球からは観測できない現象だったのです。晴天の続く冬空で惑星を観測するのは容易いと思い星座アプリで確認するとこんな感じ。
あれ?近い!近すぎて、最初土星が消えたと思う始末。(黄道を1周して探してしまいました。)木星だと思ったら、「本星」です。「木」と「土」が重なって表記されるほど近いのです。拡大すればアプリでも双方が確認できました。
これは期待できると、冬至とその前日に、スコープと望遠カメラを持って外に出ることに。スコープには、ぼんやり斜めった環っかのついた土星、木星とガリレオ衛星を、同じ視野に入れることが出来ました。これには、子供もご満悦です。
前回このような状況になったのは397年前で、ガリレオ衛星がガリレオ手製の望遠鏡によって初めて観測されたのが410年前です。当時のガリレオは、親子が気軽に天体観測している姿を想像できたでしょうか?望遠鏡のアイディアは国防に関わるほど革新的なもので、ガリレオ衛星の動きを根拠とした地動説は裁判に発展する学説だったと思われます。一般人が気軽にワイワイ出来るレベルの話ではなかったことでしょう。もしも、現代の最先端技術を400年後の親子が気軽に親しめる未来があるなら、ちょっとワクワクしてしまいます。
おすすめの本
ガリレオ・ガリレイ―地動説をとなえ、宗教裁判で迫害されながらも、真理を追究しつづけた偉大な科学者 (伝記 世界を変えた人々)
- 作者:マイケル ホワイト
- 発売日: 1994/02/01
- メディア: 単行本